かくれフードロスに向き合うASTRA FOOD PLAN、日本経済新聞社主催の第5回「スタ★アトピッチJapan」決勝大会にてグランプリを受賞

プレスリリース要約

日本経済新聞社主催の第5回スタ★アトピッチJapanは全国各地のスタートアップとベンチャー企業によるピッチラン・コンテストで、21社が決勝に進出し、ASTRA FOOD PLANがグランプリを受賞した。ASTRA FOOD PLANは、食品ロス問題に取り組むフードテックベンチャーで、「過熱蒸煎機」を使用して食材のアップサイクルを実現し、循環型のフードサイクルを構築している。同社は採用活動も強化中で、興味のある人材を募集中。ASTRA FOOD PLANの取り組みは、日本の食品ロス問題に対処するための重要な取り組みである。

  • スタ★アトピッチJapanとは

 今回で5回目の開催となる、全国各地の有望なスタートアップとアトツギベンチャーによる日本経済新聞社主催のピッチラン・コンテストです。

 事前に全国を8ブロックに分けた予選大会が行われ、上位企業等21社による決勝大会が2024年2月23日(金)、東京・日経ホールにて開催されました。各社4分間のプレゼンテーションの評価で行われ、決勝大会と表彰式の様子はオンラインでも配信されました。

▼「スタ★アトピッチJapan」詳細

https://staatpitch.nikkei.co.jp/

  • 21社の中から「グランプリ」を受賞

 表彰式の際、審査員の日本経済新聞社日経産業新聞編集長の松井健氏より以下のように講評いただきました。

  1. 技術的な裏付けのあるビジネスモデルであり、創業前から現在までのストーリーもグランプリに値するものであったこと。
  2. スタートアップ企業に珍しく、サスティナブルなビジョンによって、コストをかけない採用活動でも良い人材が集まっていること。

  • ASTRA FOOD PLAN株式会社 代表取締役社長 加納 千裕コメント

 創業以来、PRのために意識的にビジネスコンテストに出場してきましたが、このような大規模な全国レベルのビジネスコンテストで賞をいただくのは初めてで、大変光栄に思っております。また、全国誌である日経新聞様主催とあって、ファイナリストになっただけでも多くのお問い合わせに繋がり、大変ありがたく思っております。

 審査でのプレゼンテーションは4分という短い時間でまとめることが難しく、なるべくわかりやすく伝わるように心がけました。私たちの事業には、「かくれフードロス」削減に対する個人の「共感」が重要なポイントになっています。共感から連携、協業が生まれ、目指している食の循環型フードサイクルを実現できるものと考えています。

 今回の受賞をバネに、大きく飛躍できるように邁進していきたいと思います。

  • 「ASTRA FOOD PLAN」では一緒に働く仲間を募集中

 ASTRA FOOD PLANでは、一緒に働く仲間を募集しています。『過熱蒸煎機』や『ぐるりこ®』の提案営業をはじめ、オープンポジションでも採用を強化中です。少しでも興味を持った方、お話を聞いてみたいという方は、下記よりご連絡ください。

■募集ポジション

・営業

・オープンポジション

採用情報の詳細ページ:https://www.astra-fp.com/recruit/

  • 循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」

 ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』(※1)を開発・販売しているフードテックベンチャーです。

 『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過さ熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこ®』の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。

(※1)「過熱蒸煎」は特許庁商標登録済み商標です。登録商標第 6534112 号

  • 一般的な食品ロスの約4倍。年間2000万トンにおよぶ「かくれフードロス」の実態

 現在コンビニエンスストアや量販店の売れ残りなど、本来食べられるのにも関わらず廃棄される「食品ロス」が問題となっています。しかし、一般的に認知されている「食品ロス」の量には野菜の芯や皮、ヘタなどの食品ざんさや産地で発生した規格外農作物や余剰農作物などの未利用農作物が含まれていません。

 「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」によると、2019年における日本国内の食品ロスは、約570万トンと推計されていますが、農林水産省がまとめた「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」(※2)では、食品ざんさや未利用農作物などの不可食部分も含めた「食品由来の廃棄物等」の食品ロスが2531万トンにおよぶことがわかっており、大きな社会課題となっています。

 ASTRA FOOD PLANは、この一般的な食品ロスの約4倍となる年間2000万トン(※3)の食品廃棄を「かくれフードロス」と呼び、その削減とアップサイクルに取り組んでいます。

(※2)

農林水産省『~食品ロス量(令和元年度推計値)を公表~』(2021年11月30日)

https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/211130.html

消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/

(※3)

「年間2000万トンのかくれフードロス」=「2531万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約570万トン(本来食べられるのにも関わらず廃棄される食品ロス)」

  • 『過熱蒸煎機』について

 『過熱蒸煎機』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。

  1. 食材の風味の劣化と酸化を防止

    数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。

  2. 低コスト、高い生産効率を実現 

    ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。  

  3. スピード殺菌乾燥 

    過熱蒸煎機での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。

製品名:過熱蒸煎機

発売日:2022年4月4日

※『過熱蒸煎機』カタログダウンロード https://www.astra-fp.com/download/

  • 『ぐるりこ®』について

 ぐるりこ® 『ぐるりこ®』(※4)は、『過熱蒸煎機』によって風味、栄養価の減少を抑えながら製造される高付加価値パウダーの総称で、素材別には”タマネギぐるりこ”、”キャベツぐるりこ”などとなります。

 サスティナブルで循環型のフードサイクルを目指していることと、『過熱蒸煎機』内で原料をぐるぐると回転させながら乾燥殺菌する製造工程の様子を表したキーワード「ぐるり」と、Collaborate、Cooperation、粉の「こ」を組み合わせた造語です。

(※4)『ぐるりこ®』は特許庁商標登録済み商標です。6723114号

  • 会社概要

ASTRA FOOD PLAN株式会社

URL:https://www.astra-fp.com/

本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26

代表取締役:加納 千裕

設立:2020年8月

引用元:PR TIMES

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