9.11×スニーカー×現代アート×クラウドファンディング

●この度、現代美術家のSohiro(ソウヒロ)が、
日本の古典的美意識の一つである「見立て」をコンセプトに持つ、現代アート作品の展示・発表に伴うご支援の為のクラウドファンディングを、「CAMPFIRE」にて募集を開始致しました。

https://camp-fire.jp/projects/view/470025

作品には、今年で20年目のメモリアルイヤーとなる「9.11 アメリカ同時多発テロ事件」や「人種差別」など、「アメリカ型資本主義」が生み出した「負の遺産」からテーマが設けられており、
その「アメリカ型資本主義」を「人」(スニーカー)に「見立て」て「擬人化」したものを「シリーズ」の「第一弾」として、発表を行うものとなります。

●『絶対に忘れてはいけない「日本人の死」』

このシリーズは、日本の古典的美意識の「見立て」が作品を構成する「手法」となっており、
その「手法」で、「シリーズのコンセプト」や「作品毎のテーマ」他、様々なメタファーやシンボルなどが「見立て」で表現されています。

※その中でも「9.11」を題材にした作品に関しては、「日本人の死」も、重要な象徴として「見立て」が含まれております。

この事件で命を落とした日本人犠牲者24名の内、12名が、富士銀行ニューヨーク支店の行員だということは、様々なメディアで取り上げられたことは勿論、
ご遺族の手記「天に昇った命、地に舞い降りた命」や、それをドラマ化したりと、当時は事件後の悲しみと共に多くの人の記憶に残っていると思います。

しかし、20年もの月日が経った現在、「9.11」と「日本人の死」というものに、どれ程の人が結びつきを感じるでしょうか。
今回「9.11」の題材を扱うにあたり、様々な葛藤はあったものの、この「日本人の死」の「象徴」をどこかに入れるべきだという結論に至りました。

作品が残り続ける限り、少なくてもこの「見立て」を理解する人、あるいはそれが伝わって行くことで、微力ではあるものの、風化を少しでも防げるのではないか、
そのキッカケが、「見立て」や「しかけ」、「謎解き」のような「面白さ」があれば尚の事、
「事件」や「死」という語られにくいトピックが、作品を通す事で、語られやすくなればと、そう真剣に思っております。

●クラウドファンディングのきっかけ:「作家にもコロナ禍の影響が」

「アメリカ型資本主義の終焉と日本」という「シリーズのコンセプト」を持つ今作品の製作は、約3年前から始まり、発表という段階でコロナ禍に突入致しました。
良くも悪くも、改めて「欧米の価値観」と「日本人の価値観」の違いを痛感させられ、図らずもそれを表現しているかたちとなった今作品群に、様々な意味での確信を与えてくれました。

とは言え、現実的にはその弊害はとても大きく、物理的な諸々の遅れや、個人での展示の難しさ(来場者の安全性の担保など)、そういった様々な変化が、私達作家にも当然の事として降りかかって来ています。
そこで、一つひとつではありますが、前へ進む為、様々な可能性を模索している中、このような「クラウドファンディング」が、純粋なご支援者様は勿論、新たなファンの方々との出会いや繋がり、結果として「発表」という意味にも近い「メディア」としての「クラウドファンディング」というものが、私にはとても魅力的に映り、挑戦させて頂こうと考えた次第です。

■本件に関するお問い合わせ先:
Sohiro
https://sohiro.com

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